年下男子は恋愛対象になりますか?
キッチンと洗面所。扉1枚隔てた場所に服を脱いでいる隼人君がいると思うと、何とも言えない気持ちになった。

そのあとシャワーの音が聞こえて心臓が飛び跳ねる。

「もー、私のバカ……」

ビニール袋の中に残っている物を急いで冷蔵庫に入れ、お風呂から近いその場から離れた。

既に定位置になりつつあるソファー前に来たけど、ここでもシャワーの音が聞こえて落ち着かない。

「私がいる時にシャワー浴びなくてもいいじゃん!暑いんだから誰だって汗ぐらいかくよ!」

どうしていいか分からなくなって、目の前にいない隼人君に八つ当たりしてしまった。

「あ、そうだ!」

鞄からワイヤレスイヤフォン取り出し、ノイズキャンセリング機能をオンにする。

今ほどこの機能に感謝したことはない。
部屋の入り口から背を向けて、レースカーテン越しの景色を眺めながら音楽に集中しようと頑張った。
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