年下男子は恋愛対象になりますか?
「ううん。お邪魔じゃないから大丈夫!さ、叔母さんあがって」

「こんな場所で話していないで中に入ってもらいなさいよ。ケーキ多めに買ってきたから皆で食べましょう」

「え!いいんですか?」

「いえ、僕達もう帰りますから」

さすが接客業。一瞬にして健太の表情と口調が変わった。

ドア越しとはいえさっきの会話聞かれてたかもしれないし、今更繕っても遅いと思うんだけど。

「……"僕"だって。キモいのはお互いさまじゃん」

ボソッと呟いた私の言葉に健太が反応して、笑顔のまま視線を向けてくる。叔母さんの前ではさすがに言い返してこない。

「あらあら、ずいぶん仲がいいのね。もしかして由夏の彼氏?」

「違う!それだけはありえないから!」

「由夏さんみたいな素敵な女性が、僕なんかに振り向いてくれるはずないですよ」

「何それ、そんなふうに嫌味言うなんて本当にムカつく!早く帰ってよ」
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