年下男子は恋愛対象になりますか?
私の態度がおかしいこと気が付いてたんだ……!そうだよね。私、隠し事苦手だし。

アパートでの件で警戒していると思って気遣ってくれてる。そういう優しいところも好き。

やっぱり隼人君だけには知られたくない。
スマホの電源ずっと切ってるわけにもいかないし、健太のこと早くブロックしなきゃ。

「あ、あそこで一緒に写真撮りませんか?」

映画館の駐車場には混んでいて停められなかったので、隣接しているショッピングモールの屋上に車を停めていた。

そこに向かう途中にあった、オリジナルキャラクターのフォトスポット。

「隼人君ってああいうの好きだよね。こないだ行った水族館や、マリンタワーでも撮ったし。いいよ。撮ろうか」

「ありがとうございます。俺のスマホ鞄の中にしまったままなので、由夏さんので撮ってもらっても大丈夫ですか?」

隼人君が身につけているのはワンショルダーバッグ。手にはポップコーンを持っているし、確かにその状態から取り出すには手間がかかる。

私のスマホも鞄の中だけど、隼人君とは違ってすぐに取り出せる。でも――…
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