年下男子は恋愛対象になりますか?
「うん、もちろんいいよ。ちょっと待っててね」

「ありがとうございます。すみません」

ここで断る方が不自然だと思ったので、そう答えるしかなかった。

あれから時間経ってるし、健太からの連絡はないはず。写真撮ってる時に電話かかってきたらマズイけど大丈夫だよね。

電源を入れるだけなのに、こんなに緊張したのは初めて。画面が表示されるまでの時間がいつもより長く感じた。

「他に順番待ってる人いないですし、今日は自撮りにしましょうか。俺が撮るんでスマホ貸して下さい」

「ううん!私が撮る!」

ホーム画面に何の通知もなかったのを確認してから、すぐにカメラアプリを起動させる。そして急いで写真を撮った。

2人で写真を撮った時は一緒に確認するようになっていたけど、この時ばかりはスマホを見せるのを躊躇した。

「撮った写真はあとで送るね!充電してくるの忘れちゃって、もう切れそうなんだ」

咄嗟についた嘘。

あれ……?
写真撮ってる時ってバッテリー残量表示されてるんだっけ?

表示されていたとしても、そんなとこ普通見ないよね?いや、隼人君なら見てるかも……
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