年下男子は恋愛対象になりますか?
「あ」

電源を切ろうとしたら、焦りからかスマホを車内に落としてしまった。最悪なことに足元には見当たらない。

運転席の下に入りこんだのだとしたら、降りないと拾うことが出来ないわけで。

スマホの充電がないと言ったばかりなのに、隼人君が見てる前で探すのもおかしい気がするし……

どうするか考えていたら、助手席の窓をコンコンと叩く音が聞こえた。

さっき見た時は結構離れた場所にいたのに、もうこんなに近くに来ていたなんて。

「お待たせしてすみませんでした。車用の充電器を買ってきたので、良かったら使って下さい」

助手席に座ってすぐ差し出してくれたのは、コンビニの小さなビニール袋。

驚く私に優しく笑ってくれる隼人君を見て、いたたまれない気持ちになった。

「え……、何で泣きそうな顔してるんですか!?」

私は何をやってるんだろ。
今日は会うべきじゃなかった。こんなの隼人君に失礼だし、最低すぎる。

「ごめん、今日はもう帰るね!今お金払うからちょっと待ってて」

後部座席に置いてあった鞄を取ろうとしたら、隼人君に勢いよく手を掴まれた。落ちた衝撃で、鞄の中身が音を立てながら散らばっていく。

「お金なんかどうでもいいですから話をしましょうよ!今日様子がおかしかったのと何か関係あります!?それって俺のせいですか!?」
< 472 / 755 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop