年下男子は恋愛対象になりますか?
「隼人君のせいじゃないよ。全部私が悪いの。ごめんね、荷物拾いたいから手を離してもらえる?」

隼人君の真っ直ぐな瞳を見ると、泣くのを我慢出来なくなってしまいそう。泣くのはダメだ、ズルすぎる。

感じが悪いと分かりつつも、おもいっきり目をそらしてしまった。

「……突然すみませんでした。俺も拾いますから、話の続きはそのあとにしましょう」

「私が拾うから大丈」
「いえ、手伝わせて下さい」

私が言い終わる前に隼人君は車を降りて、後部座席のドアを開けた。スマホだけは自分で拾いたかったので慌てて移動する。

「もう見付けた!?」

「いえ、まだですけど」

見える場所には見当たらなかったので、レバーを引いて運転席の座席を前にずらしてみると、そこに画面を下に向けて落ちているスマホがあった。

「見付かって良かった……!」

私が拾おうとするより先に、隼人君にスマホを拾われてしまった。電源切ってないし、嘘をついていたのがバレたらと思うと怖くなる。

笑顔を作りお礼を言おうとした時だった。
目があった瞬間、悲しそうに微笑まれた。
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