年下男子は恋愛対象になりますか?
「俺のアパートに着いたんですけどどうします?タクシー呼びましょうか?」

「やだ、帰りたくない。そんな寂しいこと言わないで」

隼人君が黙り込む。

さっきまで良い雰囲気だったのに、何か変なこと言っちゃった?帰りたくないって言ったのが迷惑だったのかな。

それともアパートの2階までおんぶしてくれたから嫌になっちゃった?

「お願いだから何か言ってよ」

「……由夏さん酔っていますし、あとから後悔するかもしれませんよ?」

やっと会えたんだし帰りたくない。
それに、今帰った方が後悔するに決まってる。

「絶対にしないから大丈夫」

何も答えてはくれなかったけど、少し経ってからガチャンと鍵を開ける音が聞こえた。そして隼人君が少しだけ移動した。

「とりあえずベッドまで運びます。ここで靴を脱いでもらうことって出来ますか?」

「うん」

左手と右手を交互に伸ばし、履いていたヒールをその場に落とす。音で脱いだのが分かったのか、再びゆっくりと歩きだした。

「おろしますから気を付けて下さいね」

しゃがんでくれたのでベッドに寝転んだ。
目を開けてみると、そこには覗き込んでいる隼人君の姿。

久しぶりに見た好きな人の顔。
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