年下男子は恋愛対象になりますか?
耳元での囁きに、強弱のある甘噛み。
この状況で質問されても答えられるわけがなかった。

お互い服を着たままなのに、恥ずかしくてたまらない。目に涙が溢れてくる。

ぎゅっとつぶってから少し経った時、隼人君の動きが止まった。

「由夏さん?」

目を開けると左手で髪をかきあげながら上体を起こしていたから、その姿にドキッとしながらも急いで両耳を塞いだ。

「ご、ご、ごめん!私、夢かと思ってて、それで、その」

寝ていた時以外の記憶はあるので言葉につまる。

恥ずかしい。
恥ずかしい。
恥ずかしい。

「……やっぱり後悔してます?」

「そ、そうじゃなくて、その、まずは隼人君と話がしたい……です。そ、それに、こういうことするならシャワー浴びたい……」

自分で言っていて恥ずかしい。
ゴニョゴニョしちゃったけど、隼人君は聞き取れたかな。

「話なら今聞きますよ。健太さんの話、ですよね?それで、どっちの耳にキスされたんですか?」

耳を塞いでいた手に軽くキスされた。
何度も聞こえてくるそのリップ音が脳に響く。

頑なに手をどかさなかったけど、隼人君も止めない。

「は、隼人君の意地悪……!これじゃ、何も、話せない」

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