年下男子は恋愛対象になりますか?
「も、もちろんいいよ、何?」

「こないだみたいに隠し事をしないでほしいのと、嘘付かないでほしいんです。それが結構ショックだったので……。もし健太さんに会ったとしても隠さず話して下さい。もちろん俺も、由夏さんに隠し事したり嘘ついたりしないんで」

切なそうに笑ったのを見て胸が苦しくなる。

「わ、分かった、約束する!こないだは本当にごめんね………」

だんだんと声がしぼんでいく。
隼人君の顔を見ていられなくなってうつ向いた。

「ありがとうございます。由夏さん、この話はこれで終わりにしましょう。せっかく2人でいるんですから楽しく過ごしたいです。髪乾かしてくれるんですよね?今、ドライヤー持ってきます」

私の頭をポンポンと軽く叩いて、明るいトーンでそう言ってくれた。

隼人君は本当に優しい。そういうところも含めて全部好き。もう絶対に傷つけたくない。

「ま、待って。行っちゃヤダ」

「はは、お酒飲んでないのに甘えてくるなんて珍しいですね。そう言われたらどこにも行けなくなっちゃいますよ」

立ち上がろうとしたのを止めて、私の前に座り直してくれた。視界に入った隼人君の服をギュっと掴む。

「由夏さん?」

「キス……してほしい」

この時は恥ずかしさよりも、触れたい気持ちでいっぱいだった。

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