年下男子は恋愛対象になりますか?
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「由夏さん起きてます?」
「んー…」
「スマホ何回も振動してますよ。確認した方がいいんじゃないですか?」
隼人君に呼ばれて、寝ぼけながらも目を開けた。
視界に入ってきたのは真っ白な壁と、カーテンの隙間から差し込んでくる光。
外からは車が走っている音が聞こえてくる。私の部屋とは違う、交通量の多さが分かる音。
背中やお腹があったかいなと感じた時、どういう状態で寝ていたのかを理解した。それで完全に目が覚める。
念のため下を向いて確認してみると、持ってきていたパジャマを着ていた。後ろから私を抱きしめている隼人君も、服を着ていると思うんだけどどうだろう。
「おはよ。スマホ取りたいから離してもらえる?」
「嫌です」
その答えは矛盾してるなと思ったけど、何も答えずヘッドボードに手を伸ばして周辺を探ってみる。
「あれ、スマホどこに置いたっけ?」
「テーブルの上だと思いますよ。もう少ししたら俺が取って来ますね。それより、由夏さんこっち向いて下さい」
「……恥ずかしいから無理」
「朝起きたらイチャイチャしたいって、昨日の昼間に言ってたじゃないですか」
隣にいてほしいとは言ったけど、そこまでは言ってない。隼人君の優しくて甘い声が、私を困らせる。