年下男子は恋愛対象になりますか?

***


「由夏さん起きてます?」

「んー…」

「スマホ何回も振動してますよ。確認した方がいいんじゃないですか?」

隼人君に呼ばれて、寝ぼけながらも目を開けた。

視界に入ってきたのは真っ白な壁と、カーテンの隙間から差し込んでくる光。

外からは車が走っている音が聞こえてくる。私の部屋とは違う、交通量の多さが分かる音。

背中やお腹があったかいなと感じた時、どういう状態で寝ていたのかを理解した。それで完全に目が覚める。

念のため下を向いて確認してみると、持ってきていたパジャマを着ていた。後ろから私を抱きしめている隼人君も、服を着ていると思うんだけどどうだろう。

「おはよ。スマホ取りたいから離してもらえる?」

「嫌です」

その答えは矛盾してるなと思ったけど、何も答えずヘッドボードに手を伸ばして周辺を探ってみる。

「あれ、スマホどこに置いたっけ?」

「テーブルの上だと思いますよ。もう少ししたら俺が取って来ますね。それより、由夏さんこっち向いて下さい」

「……恥ずかしいから無理」

「朝起きたらイチャイチャしたいって、昨日の昼間に言ってたじゃないですか」

隣にいてほしいとは言ったけど、そこまでは言ってない。隼人君の優しくて甘い声が、私を困らせる。
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