年下男子は恋愛対象になりますか?
私が壁側にいるので、隼人君が先にベッドから降りてくれないと動けないまま。どうしよう。

そんな時だった。スマホの短いバイブ音が部屋に響いたと思ったら、その後に連続して何度も振動した。

「由夏さんは朝から人気者ですね。スマホ持ってきますから待っていて下さい」

こんなことはあまりないし、別に人気者でもない。この通知量はきっとあの人達からだと思うし。

隼人君の方を向くのが何となく恥ずかしくて、包まれていた温かさが消えても私の体勢は変わらないまま。

「ひゃ」

突然背中をツンツンされて、驚きのあまり出てしまった変な声。寝返りをすると、ベッドに座りながら隼人君が笑っていた。

Tシャツとハーフパンツ姿なのに何でこんなにかっこいいんだろ。いつもより輝いて見える。

「やっと俺の方を見てくれましたね」

そう言われた後にされた、触れるだけの優しいキス。唇が離れてからも数回繰り返される。

心が満たされていくのが分かる。
恥ずかしいけど幸せな時間。

「すみません、スマホ渡すの遅くなっちゃいました。カーテン開けても大丈夫ですか?」

私が頷くとスマホを手に乗せてくれて、もう1度キスをしてからベッドから離れる。

ボーッとする頭で開くと、メッセージアプリのアイコンに53と表示されていた。

何事かと思い恐る恐る見てみると、学園祭ライブのスケジュールが発表されたようで、グループメッセージがとても盛り上がっていた。
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