年下男子は恋愛対象になりますか?
「言ったことありませんでしたっけ?2回も由夏さんの肩に頭を乗せて寝ちゃったのに、笑って大丈夫ですって言ってくれたからですよ」

「そ、そうなんだ」

気になっていたとはいえ、面と向かって教えてもらうと恥ずかしくなる。隼人君は何で平然と言えるんだろう。

それに、あの時は緊張して作り笑顔だったはず。隼人君かなり焦っていたし、フィルターがかけられていたとしか思えなかった。

「突然告白したから詐欺師だと思われてたんですよね。なのに何で連絡くれたんですか?」

キラキラ笑顔のまま質問されたので、理由を答えにくくなってしまった。そう思っていたことも忘れてほしいのに。

「えーと、その、何て言うか……」

「言いづらいってことは、もしかして暇潰しでした?俺も答えたんですから隠さないで教えて下さいね?」

この流れだと誤魔化しても意味ないだろうな。話しても笑ってくれると思うけど、出来ることなら言いたくなかった。

「メッセージアプリで隼人君のプロフィール画面見ていたら、電車が揺れて追加をタップしちゃってたんだよね。……こんな理由でごめん」

手にしていたマグカップを口につけたまま隼人君が私を見る。そして、フハっと笑った。

「俺としては電車が揺れてくれて良かったです。だって、揺れなかったら追加すらしてくれなかったでしょうし」
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