年下男子は恋愛対象になりますか?
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「ご予約の小川様ですね。お待ちしておりました、こちらへどうぞ」
あれから少し経って金曜日の夜。
私は美樹と一緒に隼人君のバイト先に来ていた。
ドキドキしながらお店に入ると、席まで案内してくれたのは別の男性店員。店内を見渡してみても隼人君は見当たらなかったので奥にいるのかも。
「大好きな隼人君じゃなくて残念だったね。由夏が来てるって知ったらどんな顔するかな?」
席に着いた途端、美樹がニヤニヤしながら私を見る。電話でもさっきの車の中でも色々話したから面白がってるに違いない。
「驚くとは思うけど……」
「うんうん、大好きな隼人君に早く会いたいよね」
「そ、そんなこと一言も言ってないじゃん!それに隼人君の名前を言う時に大好きって付けるのやめてくれない?」
バイト先に来てと言われていたので美樹を誘うと、サプライズ第2弾をするなら良いと条件が付いた。
美樹の名前で予約し、お店に行くことは隼人君には内緒。初めて来た時とは違う緊張感がある。
「だって顔にそう書いてあるし。そうそう、大好きな隼人君が他の女の子に笑顔で接客していても嫉妬しないでよ?」
「しないよ!」
「それより飲み物決まった?次は大好きな隼人君が来てくれるといいね」
完全に美樹のペースだ。