年下男子は恋愛対象になりますか?
呼び出しボタンを押したのち、私達のテーブルに来てくれたのは隼人君ではなかった。美樹が私を見て意味深に笑う。

変に反応すると更にからかわれそうなので、メニューに目を向け飲み物や料理を注文した。

今日は私が運転なのでお酒は飲まない。というか、最近失敗してばかりなのでしばらく飲まないつもり。

オーダーを復唱している男性店員を何気なく見る。さっき案内してくれた時も思ったけど、隼人君もこの人と同じように接客してるんだよね。

今は何してるんだろ。呼んでもらったら迷惑かな。

そんなことを考えていたら終わったタイミングで目があってしまった。いけない、見すぎた。

とりあえず軽く会釈をすると、にこやかな笑顔を浮かべながら同じように返してくれた。隼人君と同じ場所で働く人に変な奴だと思われたくないから気を付けないと。

「由夏ー?今のはダメだわ」

「分かってる」

「うん。自覚ないかもしれないけど、ポーっとした顔で見てたからね?由夏のこと知らないだろうし好きだって勘違いされたかもよ?」

思いがけない言葉に耳を疑う。

「えっ、そんな顔してた!?ちょっとトイレ行って来る」

さすがに勘違いはされてないと思うけど、隼人君のことを考えていたからそんな顔していたのかも。恥ずかしすぎる……

「由夏さん?」

両手で頬を押さえながら通路を歩いていると、会いたかった人の声が後ろから聞こえた。
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