年下男子は恋愛対象になりますか?
「由夏さん、これって……」

2人掛けソファーの左側に座っていた私。
隼人君はいつも右側に座るのに、無理やり左側に来たと思ったら腕を掴まれた。

痛くはないけど、反応が気になってドキドキする。

「うん。可愛かったから自分用に買ったの」

「俺にくれたのと色違いですよね?何で昨日教えてくれなかったんですか!」

そう。隼人君にプレゼントしたのは真っ黒の腕時計で、私が今つけているのは色違いの真っ白のもの。

最初は隼人君の分だけしか買わなかったんだけど、やっぱり欲しくなって後日買いに行った。

「言う必要ないかなと思って」

「いやいやいや、言って下さいよ!」

喜んでくれてるなら、これもサプライズってことになるのかな。隼人君も普通につけてくれてるし嬉しい。

でも、他の人に見られたらお揃いってバレるよね。少なくとも美樹にはすぐバレそうな気がする。

「家の中限定にするつもりだったから」

「何でですか。せっかく買ったんですから外でもつけましょうよ」

お揃いも良いなって軽い気持ちだったけど、実際につけてみると想像していたよりも恥ずかしかった。あのカップル浮かれてるって思われたら嫌だし。

「隼人君は平気?恥ずかしくない?」

「俺は恥ずかしくないですね。むしろ見せびらかしたいぐらいです」

迷いなく即答してくれて嬉しい。嬉しいけど。

「そんなことするなら余計つけられない」

「しませんって。本当にすると思いました?」

笑顔でそう言われたあとに左手を持ち上げられて、隼人君の唇が軽く触れる。手にキスされるのって視覚的にヤバい。

「隼人君ならしそう」

「はは、由夏さんが怒らないならしたいですけどね。今キスするのは許してくれます?」

言葉では答えずに軽く頷いた。
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