年下男子は恋愛対象になりますか?
1回だけかと思ったらそうじゃなくて、何回か繰り返されたキス。これ以上されたらマズイって思ったところで終わった。

「今度のクリスマスに、俺もお揃いのもの何かプレゼントしても良いですか?」

「うん。嬉しい」

「欲しいものあったら教えて下さいね」

昨日の夜に隼人君がバイトから帰ってきてから、ずっと幸せな時間が続いている。

「隼人君が選んでくれた物なら何だって嬉しいよ」

「じゃあ……って、すみません。何でもないです。そろそろ時間ですし行きましょうか」

隼人君の頭の中に何か浮かんだみたいだったけど、はぐらかせたってことは当日まで内緒ってことなのかな。楽しみ。

近くのお店に予約していたので、車ではなく歩いていくことにした。澄んだ秋晴れの中、手を繋いで歩く。

「隼人君はここで待っててね?」

「え、あれって本気だったんですか。俺も中に入りたいんですけど」

お店の前に着いて手は離してくれたけど、そんな顔してもダメだよ。

「ケーキ確認する時、隼人君に見られちゃうの嫌だから待っててほしいの。すぐ戻って来るから」

笑顔で押しきって1人で中に入る。
カランカランと鳴ったあと、にこやかな表情をした店員に声をかけられた。

待ってる間にチラッと入口の方を見ると、隼人君は店内を背にしてスマホをいじっていた。きっと、こっちを見ないようにしてくれてるんだよね。

「お待たせ」

「全然待ってないですよ」

数分前まで不満げな表情をしていたとは思えないぐらい満面の笑顔。

「隼人君の頭ワシャワシャしたくなったかも」

「はは、何でですか」

さりげなく箱を持ってくれて、さっき来た道を戻る。

「大型犬がしっぽフリフリしてるみたいでキュンとしちゃった」

「えー、何ですかそれ。あんまり嬉しくないです」

カッコいい隼人君も好きだけど、可愛い隼人君も好き。
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