年下男子は恋愛対象になりますか?
「ライブは何時頃行く予定ですか?」

「んー、早くても3時ぐらいかな。それまではゆっくりしよ。行きたい場所あるなら行くけど」

洗面所で手を洗っている時、冷蔵庫にケーキをしまっている隼人君に話しかけられた。入るか心配だったけど、どうにか入ったみたいで後ろから抱きついてくる。

「時間まで由夏さんとイチャイチャしたいです。朝起きた時からずっとそう思ってました」

ワンコだった隼人君がオオカミになりそう。
甘えた感じで言われたけど多分本気。でも、すぐに抱きしめられていた腕から抜け出せた。

「い、今はしないからね!?やっぱり外に行こうか」

ライブ前だから我慢するって夜に言ってなかったっけ。あれ?してたけど無理って言ったんだっけ。どっちにしても出来るわけない。

何か言われる前に鞄を持って玄関に向かったら、隼人君に呼び止められた。

「ちょっと待って下さい。出かけるのは良いですけど、着替えるの忘れてますよ」

「え、別に忘れてないけど?」

「スカート履いてるじゃないですか。ライブの時はいつもパンツスタイルですよね?」

些細なことなのに覚えてたんだ。

「あぁ、今日はこれで行くつもり」

「いやいやいや、ダメですって。座席指定じゃないなら揉みくちゃになるじゃないですか。万が一ってこともありますし着替えて下さい」

「後ろで隼人君と一緒に観るつもりだから、そんなこと気にしなくて大丈夫だよ。心配してくれてありがと」

ライブの時はいつもカジュアルな格好だけど、隼人君の誕生日なんだし少しでも可愛い格好をしていたい。

「俺のことは気にしないでいつも通りにして下さい。タオル首に巻いて、拳突き上げたりしてる由夏さんを見てみたかったんですから」

「……見せられるわけないじゃん。それに、タオルとか家に置いてきちゃったし」

嫌な予感がする。
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