年下男子は恋愛対象になりますか?
予定していた時間より早く、学園祭ライブが行われる大学に着いた。

隼人君はいつも通りに戻ったのか、それともそう振る舞ってくれているのか、ニコニコしながら隣を歩いている。

私はというと緊張がぶり返し中。
同じ日に親とライブ仲間に会ってもらうのって、なかなかハードかもしれない。

恥ずかしいから腕時計は車の中で外して、手も繋がず歩いている。そんな時ライブTシャツを着ていた人達とすれ違った。

持ってきたのはいいけど、着るかは分からない物。

「そういえば、お友達ってもう来てます?」

「早い時間から来てるよ。今は学園祭を楽しんでるんじゃないかな。もう少ししたら連絡するつもり」

ライブが始まるまで約1時間。
からかわれるだろうから、まだ美樹達には会いたくない。

それに、気になることがあった。
見知らぬ女の子達が隼人君をチラチラ見ている。私と目が合うと「ヤバッ」て感じでそらされたから勘違いじゃないはず。

相変わらずモテてる。
もちろん隼人君のことは信用してるんだけど、何だか面白くなくて。

「見られてるね」

「あぁ、由夏さんも気が付いてましたか。絶対に目を合わせないで下さいね?アイツらもライブ観るかもしれないですし、スカートじゃなくて本当に良かったです」

チクりと嫌味を言ったつもりが、思いがけない言葉を返された。いつの間にか表情が険しくなっている。

「え?見られてるのは隼人君でしょ」

「由夏さんですよ?」

「またまたー!私なんて見られるわけないじゃん。そんな人いるなら見てみたい。どこ?」

自慢じゃないけどナンパなんてされたことないし。辺りを見渡そうとした時、私の右手を隼人君の左手に掴まれた。

「見なくていいです。お友達と会うまでやっぱり手を繋ぎましょう」

それらしき人は誰もいなかったから、やっぱり隼人君の目にはフィルターがかかってるんだと思う。
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