年下男子は恋愛対象になりますか?
「由夏、お前の苗字って何だっけ?」

「急に何?高は」
「由夏ー!会いたかったよ」
「着いてるなら何で連絡くれなかったの?」

隼人君達がこっちに近付いて来てるのは分かってたけど、晴香と彩に勢いよく抱きつかれてよろめいた。

「ご、ごめん。これから連絡しようと思ってたの」

「由夏に関することは話せないって言われたんだけど、もしかして口止めしてる?」

「出会ったきっかけとか知りたいのにね。美樹も教えてくれないし。私と彩も教えたんだから、由夏も教えてよね?」

隼人君、何も話さないでくれてたんだ。
でも美樹が何も話してないのは意外かも。

「やっほー、由夏」

「初めまして。吉澤隼人です。よろしくお願いします」

好奇心たっぷりな2人に腕を組まれてロックオンされた私と、緊張気味に弘樹達に挨拶している隼人君。そして、ずっとニヤニヤしている美樹。私と隼人君以外は同じライブTシャツを着ている。

「よろしくー。美樹から話は聞いてたんだけど、由夏がベタ惚れしてる彼氏に会えて嬉しいよ。痛!勇太、人が挨拶してる時に何すんだ……よ」

笑顔のまま弘樹の背中に肘打ちした勇太。
蓮は小さな声で「あーあ」と呟く。

「隼人君、何か色々とごめん」

「いえ。皆さんに会えて嬉しいですし謝らないで下さい」

笑ってくれてホッとした。

弘樹に文句言おうと思ったけど、隼人君に対してそう言うだけで精一杯。本人がいる前で「ベタ惚れ」って言うの本当にやめてほしい。

「じゃあ場所移動しよっか。由夏が話してくれるまで、腕離さないからね」

「ねー」

「私も混ぜて」

美樹が晴香の腕にしがみつく。
別行動がいいって言ってみたけど、笑い飛ばされただけだった。
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