年下男子は恋愛対象になりますか?
「行かないよ。美樹とはもう行かないって言ったじゃん」

「じゃあ1人で行ってくれば?気になるって顔に書いてあるよ。隼人君の顔見るだけでも落ち着くんじゃない?」

さすが美樹。何でもお見通し。
でも、急に1人で行ったら怪しまれそうな気もする。あの子に会ったから、隼人君に会いに来たなんて知られたくない。

「時間あるなら他のお店に食べに行こうよ。隼人君にはバイト終わった頃に会いに行ってみる」

「そう?由夏がそれでいいなら、私はどこでもいいけど。会わないで勝手に拗らせるのだけはやめてよね」

普段は頻繁にからかわれるけど、美樹のこういうとこ好き。

今日はゲームのイベントがあって佑介は手が離せないらしく、美樹は自分の車で駅まで来ていた。スマホで近くのお店を検索し、2台の車でそれぞれ向かう。

「あ、隼人君着いたって」

「じゃあそろそろ帰りますかー」

お店で美樹とお喋りしていた時に届いた、隼人君からのメッセージ。気が付いたらあっという間に時間が過ぎていた。

「こんな時間まで付き合ってくれてありがと」

「いーえ。こちらこそ奢ってくれてありがとね。あ、由夏ちょっと!」

お会計を終えて美樹が先に店を出ると、急に大声を出した。お財布を鞄にしまいながら後に続く私。

「何ー?雪でも降ってた?」

「こんな時期に降るわけないじゃん!邪魔者は帰りまーす。じゃあね、由夏。隼人君も」

顔を上げるとニヤニヤしながら手を振っている美樹と、頭を下げている隼人君がいた。

「え、隼人君どうしたの!?」

「俺の家から近かったので、迎えに来ちゃいました」

家に着いたものだと思っていたから、この展開は想定外。美樹とご飯食べに行くって伝えた時お店の名前も教えたけど、まさか迎えに来てくれるなんて。

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