年下男子は恋愛対象になりますか?
「へぇ、そうなんですか」

「うん。その子とSNSでやり取りしてるんだけど、美樹には懐かれてるって言われたよ」

悔しいな。顔色1つ変えないや。
相手が高校生だと嫉妬対象にならないのかも。私とだと年が離れすぎてるからかな。

「まぁ、可愛い女の子なんだけどね」

だから早々にネタばらし。
コーヒーはまだ熱かったから、何度か息を吹きかけてから少しずつ飲んだ。

「そうだと思ってました。高校生とはいえ、男だったら由夏さんの態度に出ていたでしょうし」

「つまり私は分かりやすいと?」

まぁ、それは自覚してるけど。

「はい。それに今日もずっと"隼人君大好き"って顔に書いてありますしね」

「……隼人君の顔にも書いてあるでしょ」

「俺は顔だけじゃなく全身で伝えてます」

隼人君はいつも、こういうことをサラッと言う。わざと恥ずかしがらせてるんじゃないかって思うぐらい。

話題を変えたくて、テーブルの上に置いてあるテレビのリモコンに手を伸ばした。隼人君に断ってから赤いボタンを押す。

隼人君の誕生日、ハロウィンを過ぎると街もテレビもクリスマスモード。あのテーマパークのCMも例外ではなくて、わくわくさせるような音楽と映像が流れていた。

「あのさ、嫌じゃなければ12月になったら一緒に行かない?」

笑顔だった隼人君の表情が驚きに変わる。
今までテーマパークのCMや特集番組が放送されても、こんなこと言わなかったからだと思う。

「良いんですか?」

「イルミネーション綺麗だから、隼人君と見たいなって思って」

「すぐにチケット予約します!由夏さんはいつなら大丈夫ですか?」

嫌な思い出を上書きして、あの子とのこと忘れたいの。今の私達なら出来るよね。
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