年下男子は恋愛対象になりますか?
「え?」

次の日の午前中、作ってくれた朝昼兼用のホットサンドを食べている時だった。

テーブルを挟んで座っている隼人君が、とんでもないことをさらっと聞いてきた。しかも、少し照れくさそうにしながら。

「……嫌ですか?嫌なら他の物にしますけど」

「い、嫌じゃないよ!突然でビックリしただけ。でも、自分でも買ったことないから分からなくて。測り方スマホで調べてみるね!」

視線を落として自分の手を見つめる。
少し前に言われた言葉が、頭の中で繰り返し再生されていた。

『クリスマスにペアリング買いたいんで、由夏さんの指輪のサイズ教えて下さい』

ゆ、指輪……!

サイズは紙でも測れるって何かで見たことがある。この場合って右手と左手どっち?うまく測れなかったらどうしよう。

「良かったらこのあと見に行きません?どういうものが好きか教えてくれたら嬉しいです」

スマホとにらめっこしていたのをやめて顔を上げると、さっきよりも照れくさそうにしていた。可愛い。

「いいけど、こういうのって隼人君ならサプライズで渡してくるのかと思ってた」

「最初はそうしようと思ってたんですけど、サイズ合わなかったら最悪なのでやめました」

そのあと支度して、車で近くのショッピングセンターに向かった。いつもよりメイクに気合いが入ったのは内緒。

アクセサリーショップに入る時はドキドキだった。中に入ってからも、視線の先や表情とかチェックされてる気がして落ち着かない。

「シンプルな方がいいよね?」

「由夏さんの好みのもので大丈夫ですよ。お揃いでつけられるなら、どんなものでも喜んでつけます」

「そうなの?じゃあ、かなり個性的なやつにしちゃおうかな」

こんな冗談言ってるけど2人とも笑顔で。
値段のことも考慮しながら、こういうの好きかもと告げた。
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