年下男子は恋愛対象になりますか?
あれから1時間半が過ぎて、車の運転席でゲームをしていた。私のじゃなくて隼人君のでプレイ中。

作った島を見せてもらったら想像以上にオシャレだった。好きにいじっていいって言われてるから自由に散策してるところ。

コンコンと窓を叩く音がして、隼人君が戻ってきたことに気が付いた。手には白い処方箋袋を持っている。

「お待たせしました。迷惑かけてしまって本当にすみません。インフルエンザとか検査したんですけど全部陰性でした」

「そっか。でも、無理しないでゆっくり休んでね」

手が熱かったから、無理やり体温を計ってもらうと急激に上がっていて。スマホで近くの内科を検索して今に至る。

私があんな話をしたせい。
完全にタイミング間違えた。
更に気まずくなったうえに、体調まで悪化させてどうする。何でもっと早く気付けなかったんだろ。

部屋に戻って隼人君をベッドに寝かせ、おでこに冷却シートを貼った。

「あの、さっきは本当にすみませんでした。好きな時に帰ってくれて大丈夫ですから」

「気にしてないから何度も謝らなくて良いってば。体調悪いんだし、そういう時もあるよね。果物とか買ってくるけど、起きてないでちゃんと寝てるんだよ?」

借りてたゲーム機本体を返して、鞄に入っていた私のはテーブルの上に置いた。まだ帰らないよっていう意思表示。

玄関の鍵を閉めて外廊下を進むと、階段を上ってくる足音が聞こえてきた。胸がざわつく。

大丈夫、違う。

「あれ?隼人の彼女さんじゃないっすかー。来てたんすね。既読付かないから心配で来ちゃいましたよ。どこ行くんすか?」

隼人君の友達のイケメン君だった。
大きめのビニール袋をぶらさげながら、2階に近付いてくる。

「ちょっと買い物に」

1人?って聞くのも変かと思って、必死に笑顔を作った。看病に専念するって決めたし、余計なこと考えたくないのにうまくいかない。
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