年下男子は恋愛対象になりますか?
次の日……じゃなくて、その日の夕方。
隼人君と買い出しに行く約束をしていたから、待ち合わせ時間の少し前にアパート近くのドラッグストアに来ていた。

車を停めたあと、そのことをメッセージで送る。いつもなら「今から向かいます」と返信が届くのに、珍しく電話がかかってきた。

「もしもし?」

『すみません。すぐに向かうので、俺が着くまで車の中に居てもらうことって出来ますか?』

「うん、いいよ」

降りようとしていた時だったけど、やめてエンジンをかけなおす。SNSを見ていたら助手席の窓が軽く叩かれた。

走って来てくれたのか息が上がっている。でも、目が合ったら笑顔を見せてくれた。

「そんなに急がなくても大丈夫だったのに。中で買い物したいんだけどいい?」

「もちろんです」

今回も身につけてくれているマフラーと手袋。それを見て、私も指輪をはめるべきなのかと悩んだ。

貰ってから部屋の机の上に置いていて、今は鞄に入れてある。今日はクリスマスのやり直しだから一応。

隼人君は指輪どうしてるんだろ。
こんなこと聞けないけど気になる。

そのあとは、隼人君の希望で郊外にある大きめのスーパーに向かった。お正月用の食品がズラリと並ぶなか、クリスマスのやり直し用に必要なものをカゴへ入れていく。私は今日もカートを押す係。

「由夏さんのスマホ、電話かかってきてません?」

マナーモードにしていて音は鳴らないけど、バイブ設定にしてあった。隼人君がポケットから自分のスマホを確認したあと、私にそう尋ねる。

「美樹からだ」

「出た方がいいですよ」

隼人君がカートを押してくれたから、その隣で画面をタップする。

『もしもーし。今って何してる?』

「隼人君と買い物中。あれ、今日から佑介と温泉に行くんじゃなかったっけ?」

『あー、そうなんだけどね。邪魔しちゃってごめん。このあとメッセージ送っておくから時間ある時に見といて。じゃあね』

そのあとすぐ、健太がこっちに帰ってきていることを知った。迷ったんだけど一応教えることにしたらしい。
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