年下男子は恋愛対象になりますか?
隼人君の家には、卓上タイプの小さなクリスマスツリーが飾ってあった。持ってるの知らなかったって言ったら、ネットで買ったことを教えてくれて。

出来上がったばかりのグラタンと、見た目が可愛いサラダ。それを私がテーブルまで運ぶ。ツリーサラダって言うらしいけど、これを何も見ないで作れる隼人君は凄い。

「隼人君って本当に料理が上手だよね」

「由夏さんが手伝ってくれたので、いつもより上手に出来たんだと思います」

満面の笑顔を向けられて、何か役に立ったのかもって錯覚しそうになった。分かってる。私は隣に立って見ていただけ。

「……後片付けは任せてね?」

「本心ですからね?片付けは俺も一緒にやります。ケーキは食後でいいですか?」

出かけていた時に比べて、隼人君が嬉しそうにしている。家に来てからは思っていたより楽しく過ごせていた。

隼人君の友達らしき人のこと、どう考えているのか気になる。私の知り合いかもって言っちゃったし、今さら聞けないわけで。

目の前に現れない限り、話題にしない可能性が高い……って、今は楽しく過ごすことが最優先。考えるのやめなきゃ。

明日は何するんだろ。
近場より遠出した方が2人とも楽しめるのかな。

あ。だったら──

「あのさ、明日の予定って決めてる?」

「いえ。由夏さんの行きたい場所や、やりたいことあったら教えて下さい」

「良かったら東京の水族館行かない?隼人君も行きたいって言ってたよね?」

グラタンを食べていた隼人君の手が止まる。
驚かれたのは、数日前に行きませんかって言われたとき答えなかったから。

「行きます!行きたいです!」

前から計画してたわけじゃないし、東京だし、誰にも会わないはず。
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