年下男子は恋愛対象になりますか?
隼人君が時計を気にしている。
洗い物を済ませると、結構遅い時間になっていた。

酔っ払った勢いで泊まろうかなって言うことも考えたけど、ゆっくり飲んでいたこともあって無理だった。

「あのさ、今日泊まってもいい?」

だからストレートに聞いてみることにした。
問題なのは理由。急にどうしたんですかって聞かれても困る。

「えっ、俺は全然大丈夫ですけど由夏さんは良いんですか……?」

「うん。お泊まりセット買いにコンビニ行ってくるね」

「俺も行きます」

2人で買い物に行ったあとは、隼人君がお風呂を沸かしてくれた。順番をお互い譲りあって、根負けした私が先に入ることに。

今まで何度も泊まったというのに、服を脱いでからはとっても緊張した。

大丈夫。隼人君は勝手に入ってくる人じゃない。用事がある時だって、必ず声をかけてくれてたし。

そもそも付き合ってるんだし、別に──

あの日から1ヶ月過ぎている。
手は時々繋ぐけどキスはしていない。それ以上のことも隼人君はしたいって思ってるのかな。

「お風呂ありがと」

借りたスエットを身に付けて部屋へと戻る。
洗面所で髪を乾かすべきか迷って、タオルで軽く拭いたままにした。

「シーツ交換しておきましたから好きな時に寝て下さいね。俺はソファーで寝ます」

私がこんな態度取ってるせいで、隼人君に気を遣わせてる。それと、髪を乾かしてこなかったことに恥ずかしくなった。

「ううん、私がソファーで寝るから隼人君はベッド使って?」

「由夏さんにそんなことさせるわけじゃないですか。気にせずベッド使って下さい」

「ダメ。お願いだからベッドは隼人君が使って」

どうしても一緒に寝ようって言えなくて、デジタル時計に視線を移す。

この時間なら健太に会う可能性も低いよね。
明日だって早起きして出かければ……。考えてみたら、この状況で泊まろうとしていたのが図々しすぎたんだ。
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