年下男子は恋愛対象になりますか?
「そういえば、由夏さんは大晦日どういう風に過ごしてたんですか?」

隼人君がそう聞いてきたのは、年越し蕎麦のノボリを見たからだと思う。昨日クリスマスのやり直しをしたばっかりだけど、今日は12月31日大晦日。

今歩いているのは大通り沿い。
色々なお店が並んでいて、賑やかで、歩いているだけでも楽しい。

「ライブ仲間達と東京で過ごすことが多かったかな。あ、何年か前はカウントダウンライブ観に行ったよ。隼人君は?」

「俺は、家族や地元の奴らと過ごすことが多かったですね」

私が勝手に想像している元カノが浮かんでしまって、すぐに打ち消した。隼人君に元カノいるって知った日以降、こんなことなかったのに何でこのタイミングで……

「へー、そうなんだ。今日会えなかった分、成人式の時の帰省で堪能してきてね」

「え?」

「え?」

驚いた顔で私を見てきたので、何か変なこと言ってしまったのかと考える。

「今度の三連休、会えないんですか……?何か予定入っちゃいました?」

しまった。
年末年始楽しく過ごして成人式に参加してもらうって決意したものの、隼人君には何も言っていなかった。肝心なことなのに、私のバカ。

「そうなの、ごめんね。だから隼人君は帰省して?その分、年明けまでいっぱい遊ぼ。あ、お腹空いちゃったな。あそこのラーメン美味しそうだから食べに行かない?」

笑顔を崩さないまま近くのお店を指差した。
東京にいるのに気まずくなんてなりたくない。お願い、三連休のことは何も言わないで。

「……結構量ありそうですけど食べきれます?でも、年越しラーメンっていうのも良いですね」

願いが通じたのか隼人君が笑ってくれた。
良かった。

「ラーメン大好きだから大丈夫!」

「そんなに好きでしたっけ?」

「うん、お店だと替え玉するぐらい好き」

隣でハハッて笑ってる。
何度見ても、その顔が好きだなって思う。
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