年下男子は恋愛対象になりますか?
「ここに吉澤隼人君から貰ったものでもあるんですか?あぁ、こないだのクリスマスにネックレスでもプレゼントされました?」

自分の胸の上辺りをトントンと軽く叩きながらそう言ってきた。この子が鋭すぎるのか、それとも私がバレバレの態度をしているのか。

「あなたには関係ない」

「わー、冷たいですね」

オシャレなグラスに口をつけながら、またしてもクックッと笑っている。

それに対して私はずっと警戒しているし、事情を知らないライブ仲間からは不思議に思われているかも。でも、今はそれどころじゃなくて。

「とにかく隼人君とは別れないから。あなたのお小遣い稼ぎにも絶対協力しない。あの子にも諦めてって言っといて」

「人から彼氏奪っておいて、それはないんじゃないですか」

「…………奪ってなんかない」

さっきは流しちゃったけど、少し前にも好きな人を奪ったとか言っていたような。あの子、私のこと何て伝えたんだろう。

「でも松田瑞穂ちゃんの彼氏を取ったんですよね?おとなしそうな顔して酷いことするんですね」

「勘違いするのは勝手だけど、色々と間違ってるから。嘘だと思うなら隼人君に直接聞いてみてよ」

「やった、合わせてくれるんですか?」

しまった、つい。
でも、この状況か続くなら会った方が……

「隼人君に聞いてみる」

「よろしくお願いします。あ、俺と連絡先交換します?」

「しません」

「ちぇ、まぁいいか。年末に会ったゲーセンの隣にあるカラオケ屋でバイトしているので、会いたくなったらいつでも来て下さい。だいたい夕方から入ってますから」

「……分かった」

私と会話したら一万とも言っていたけど、どうやってそれを証明するんだろう。こんなお金の稼ぎ方、絶対に間違ってる。
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