年下男子は恋愛対象になりますか?
分かってる。隼人君のせいじゃない。
むしろ、モテるのも大変なんだなと思ったほど。

『もし……、もし今度会ったら、すぐに電話して下さい』

「うん、分かった。あのね、バイト先を教えてくれたの。だから隼人君が会いたかったらいつでも会えるよ。あの子も隼人君に会いたがってた」

『俺がいない時に会いに行ったりしないで下さいね!?』

「しないよ」

そのあとは美樹が来るまで他愛もない話をした。
言い合いになるかもと心配していたけど、そうならなくて本当に良かった。冷静に話せたのも、全部この指輪のおかげ。







「隼人君、今頃楽しんでるかなー。きっと女の子達に声かけられてるよね」

「何不安になってんの!隼人君は由夏一筋だから大丈夫だって。そのメッセージの量が何よりの証拠でしょ」

翌日の午前中。今夜もこの部屋に泊まるから、今はゆったりと過ごしているところ。

私のスマホには、隼人君から頻繁にメッセージが届いていた。今から会場に向かいますとか、着きましたとか、逐一報告してくれている。

その中には家で撮ったと思われるスーツ姿の写真もあった。似合うとは思っていたけど、ここまでとは……!私の彼氏カッコ良すぎる。

「まぁ、隼人君的には由夏のことが心配なんだろうけど」

「あの子とはもう会わないだろうし、心配することなんて何もないのにね」

小さなテーブルの上には、近くのコンビニで買ってきたお菓子が広がっている。

今日もこのあと彩と晴香と会う約束をしていた。
約束の時間まであと1時間。まだゆっくり出来るなと思っていたら、テーブルの上に置いてあった私と美樹のスマホが短く振動した。

「晴香からだ。……由夏、どうする?」

私より先にスマホを確認した美樹が、困ったように聞いてきた。グループメッセージに「テーマパークのペアチケット貰ったから、足りない分を割り勘にして女子だけで行かない?」って書いてあったからだと思う。

隼人君と色々あった場所。
晴香の彼氏の北斗さんが、昨夜お客さんから貰ったらしい。私は後輩にあげちゃったけど、忘年会や新年会で景品として当たった人が多いのかも。

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