年下男子は恋愛対象になりますか?
その日、ホテルに戻ってきたのは遅い時間だった。隼人君にお土産を買ったけど、喜んでくれるかな。私がテーマパークに行くことをどう思ってるかは分からないままだから不安が残る。

選んだのは、シンプルなデザインのシャープペンシルとボールペンのセット。隼人君は甘い物がそこまで得意じゃないから、お菓子じゃなくて実用的な物にしてみた。

“楽しんで来てください”

お昼頃にそうメッセージが届いてから、隼人君から連絡はない。きっと気を遣ってくれてる。それと、夕方から飲み会があるって言ってたし忙しいのかも。今は何をしてるんだろう。

「はー、楽しかったけど疲れたね。由夏も楽しめたようで良かったじゃん。お風呂どっちが先に入る?じゃんけんでもしようか?」

美樹が持っていた鞄をベッドの上に投げた。
楽しめたのは事実で、はしゃぎ過ぎてクタクタ。気を抜くともう寝てしまいそう。

「美樹が先でいいよ」

「了解。じゃあ遠慮なく」

準備をしている美樹をよそに、隼人君に「今、ホテルに帰ってきたよ」とメッセージを送った。するとすぐ返事が帰ってきた。

“俺は飲み会終わって実家でのんびりしていました。由夏さん、明日帰ってくるんですよね?何時頃になりそうですか?時間合わせます”

テーマパークのことには触れられなかったから、ドクンと胸が鳴る。やっぱり嫌だったのかも。良い思い出があるわけじゃないから仕方ない、よね。

帰る時間はまだ決めてなかったから、そう返信する。明日会って隼人君の気持ちを聞こう。あの子――昂輝君の話もしなくちゃ。
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