砂浜に描いたうたかたの夢
実際父にも、『安定した仕事に就いてほしい』と言われたことがあったため、一蹴されると思い、表に出せずにいた。
だけど凪くんは──。
「素敵な夢だね。ちょっと感動しちゃったよ」
「そ、そう? 計画立てるの下手くそなのに、無謀って思わない?」
「全然。そういうのはこれから練習していけばいいんだし。下手って言ってるけど、途中まででも予定通りに進んだんなら、そこは自信持っていいと思うよ?」
その瞬間、空を覆っていた雲が切れて、間から光が漏れ始めた。
「そう……だね。ありがとう」
「うん。っていうか、なんか晴れてきたね。あれさ、絵日記のネタにピッタリじゃない?」
撮りなよと促され、海面に向かってスマホのカメラを構える。
くすんだ青い海面に射し込む一筋の光。なんだか凪くんみたい。
「これで1個埋まったね!」
「う、うんっ!」
最初から無理だと決めつけず、可能性を信じる。
できなかったことよりも、できたことに目を向ける。
将来を悲観しないで、前向きに考えるその姿に心を打たれた。
だけど凪くんは──。
「素敵な夢だね。ちょっと感動しちゃったよ」
「そ、そう? 計画立てるの下手くそなのに、無謀って思わない?」
「全然。そういうのはこれから練習していけばいいんだし。下手って言ってるけど、途中まででも予定通りに進んだんなら、そこは自信持っていいと思うよ?」
その瞬間、空を覆っていた雲が切れて、間から光が漏れ始めた。
「そう……だね。ありがとう」
「うん。っていうか、なんか晴れてきたね。あれさ、絵日記のネタにピッタリじゃない?」
撮りなよと促され、海面に向かってスマホのカメラを構える。
くすんだ青い海面に射し込む一筋の光。なんだか凪くんみたい。
「これで1個埋まったね!」
「う、うんっ!」
最初から無理だと決めつけず、可能性を信じる。
できなかったことよりも、できたことに目を向ける。
将来を悲観しないで、前向きに考えるその姿に心を打たれた。