砂浜に描いたうたかたの夢
早速気づいてくれて、嬉しさで心と声が弾む。
今までは後ろで1つに結んでいたけれど、今日は町に行くというのもあり、オシャレな髪型に挑戦した。
悩んだ結果、頭部を編み込んだ耳下ツインテールを選択。
初めてする髪型だったので、祖父母と曾祖母に全身鏡を拝借し、30分以上かけて作った。
「どう、かな? おかしくない?」
「大丈夫。可愛くできてるよ。似合ってる」
ど直球な褒め言葉が飛んできて、顔がボンと熱くなった。
気づいてくれただけでも嬉しいのに……本当、慣れてるよね。
っていうか、可愛いのは髪型と言われたのに。私ってば単純すぎでしょ。
「ありがとう。凪くんも似合ってるよ。それ、アロハシャツだよね?」
「うん。実はこれ、ひいじいちゃんの服なんだ。若い頃に、ひいばあちゃんとのデートに着てたんだって」
「ええっ⁉」
咄嗟に口に手を当てて声を抑えた。
話によると、恐らく60年以上前の物なのだそう。
だとしたら……西暦50年代から60年代。昭和だと30年代くらい?
少し年季が入ってるなとは感じたけど、半世紀以上も前の物だったなんて……。
今までは後ろで1つに結んでいたけれど、今日は町に行くというのもあり、オシャレな髪型に挑戦した。
悩んだ結果、頭部を編み込んだ耳下ツインテールを選択。
初めてする髪型だったので、祖父母と曾祖母に全身鏡を拝借し、30分以上かけて作った。
「どう、かな? おかしくない?」
「大丈夫。可愛くできてるよ。似合ってる」
ど直球な褒め言葉が飛んできて、顔がボンと熱くなった。
気づいてくれただけでも嬉しいのに……本当、慣れてるよね。
っていうか、可愛いのは髪型と言われたのに。私ってば単純すぎでしょ。
「ありがとう。凪くんも似合ってるよ。それ、アロハシャツだよね?」
「うん。実はこれ、ひいじいちゃんの服なんだ。若い頃に、ひいばあちゃんとのデートに着てたんだって」
「ええっ⁉」
咄嗟に口に手を当てて声を抑えた。
話によると、恐らく60年以上前の物なのだそう。
だとしたら……西暦50年代から60年代。昭和だと30年代くらい?
少し年季が入ってるなとは感じたけど、半世紀以上も前の物だったなんて……。