砂浜に描いたうたかたの夢
「ジョニー……っ、大事なボール、投げてごめんね……」
途切れ途切れで謝罪する私の顔を、ペロペロと舐め始めたジョニー。
大丈夫だよ、だからもう泣かないで。そう言わんばかりに涙を拭っているように思えて。
全身で愛情表現をする健気な彼を抱きしめ、小さな頭を何度も撫でた。
一昨日と同じく、祖母に手を引かれて居間へ。
中に入ると、客間の襖が開いており、覗いてみたら曾祖母が仏壇に向かって座っていた。
「ただいま。ひいおばあちゃん、帰ったよ」
座布団の上に正座する彼女。驚かせないように少し離れたところから声をかけた。
「……一花ちゃん、かい?」
「うんっ。一花だよ。ただいま」
2日前に1年分流したばかりなのに。顔を合わせた瞬間、再び視界がじわじわと滲んでいく。
現実世界と幻想世界の分を合わせたら、今日だけで1年半、いや2年分は泣いたかもしれない。
「何してたの……?」
「タダシさんにお願いしてたんだよ。一花ちゃんを助けてくださいって」
途切れ途切れで謝罪する私の顔を、ペロペロと舐め始めたジョニー。
大丈夫だよ、だからもう泣かないで。そう言わんばかりに涙を拭っているように思えて。
全身で愛情表現をする健気な彼を抱きしめ、小さな頭を何度も撫でた。
一昨日と同じく、祖母に手を引かれて居間へ。
中に入ると、客間の襖が開いており、覗いてみたら曾祖母が仏壇に向かって座っていた。
「ただいま。ひいおばあちゃん、帰ったよ」
座布団の上に正座する彼女。驚かせないように少し離れたところから声をかけた。
「……一花ちゃん、かい?」
「うんっ。一花だよ。ただいま」
2日前に1年分流したばかりなのに。顔を合わせた瞬間、再び視界がじわじわと滲んでいく。
現実世界と幻想世界の分を合わせたら、今日だけで1年半、いや2年分は泣いたかもしれない。
「何してたの……?」
「タダシさんにお願いしてたんだよ。一花ちゃんを助けてくださいって」