砂浜に描いたうたかたの夢
この流れだと気になるのも当然だから、正直に話してしまおう。お父さんに話がいって、後で何か言われたら嫌だし。
余計な心配をかけまいと、包み隠さず全て話した。
「ごめんね。智は何も悪くないから、責めないであげて」
「いやいや。無事ならいいんだよ。もしかしたら、一花ちゃんみたいに帰省してる人かもしれないねぇ。学生さんなら、ちょうど夏休みだろうし」
予想を含んだ返答に、腑に落ちたように頷いた。
帰省中の学生か。それなら普段見かけないはずだよね。
昨日で帰ってしまっているなら難しいけれど……もし近所に泊まりに来ているのなら。
もう1回会って、改めて謝罪がしたい。
また会えますように。
そう願いながら帰宅し、祖母と伯母と一緒に朝食の準備に取りかかった。
◇
「あら? おでかけ?」
「うん。ちょっと海に行ってくる」
数時間後の昼下がり。玄関で靴を履いていると、祖母が声をかけてきた。
「海? 海水浴?」
「ううん。絵日記のネタ用に、写真を撮りに行くの」
「あぁ! 宿題ね! 外、日射しが強いから気をつけてね」
「はーい!」
余計な心配をかけまいと、包み隠さず全て話した。
「ごめんね。智は何も悪くないから、責めないであげて」
「いやいや。無事ならいいんだよ。もしかしたら、一花ちゃんみたいに帰省してる人かもしれないねぇ。学生さんなら、ちょうど夏休みだろうし」
予想を含んだ返答に、腑に落ちたように頷いた。
帰省中の学生か。それなら普段見かけないはずだよね。
昨日で帰ってしまっているなら難しいけれど……もし近所に泊まりに来ているのなら。
もう1回会って、改めて謝罪がしたい。
また会えますように。
そう願いながら帰宅し、祖母と伯母と一緒に朝食の準備に取りかかった。
◇
「あら? おでかけ?」
「うん。ちょっと海に行ってくる」
数時間後の昼下がり。玄関で靴を履いていると、祖母が声をかけてきた。
「海? 海水浴?」
「ううん。絵日記のネタ用に、写真を撮りに行くの」
「あぁ! 宿題ね! 外、日射しが強いから気をつけてね」
「はーい!」