砂浜に描いたうたかたの夢
「ごめんね。おでかけ前なのに」
「ううん。仲良くなれた証だし」
立ち上がって引き剥がすと、今度は祖父にターゲットを変更し、お腹に顔をこすりつけ始めた。
水浴びが気持ちよくて気分が高揚しているみたい。ポチ達もこんな風に夏を楽しんでいたのかな。
写真の中の犬達に思いを馳せた後、祖父とジョニーに別れを告げ、住宅街を駆け抜ける。
正午を過ぎたこの時間帯は、気温がピークに達する頃。多くの人は、極力出かけたくないだろう。
しかし、今朝の光景が頭から離れず、葛藤した結果、欲望が勝ってしまった。
明日は曇りの予報だから、できれば晴れているうちに撮っておきたい。
今朝と同じく高台に向かい、海を見下ろした。
「うわぁ! 青……っ!」
あまりの絶景に、口から短い単語が飛び出した。
進学校に通ってるわりには、語彙力低めな第一声だったけど……この光景を見たら、誰だって似たような感想が出ると思うな。
リュックサックを開けてスマホを取り出し、1枚撮影する。
「ううん。仲良くなれた証だし」
立ち上がって引き剥がすと、今度は祖父にターゲットを変更し、お腹に顔をこすりつけ始めた。
水浴びが気持ちよくて気分が高揚しているみたい。ポチ達もこんな風に夏を楽しんでいたのかな。
写真の中の犬達に思いを馳せた後、祖父とジョニーに別れを告げ、住宅街を駆け抜ける。
正午を過ぎたこの時間帯は、気温がピークに達する頃。多くの人は、極力出かけたくないだろう。
しかし、今朝の光景が頭から離れず、葛藤した結果、欲望が勝ってしまった。
明日は曇りの予報だから、できれば晴れているうちに撮っておきたい。
今朝と同じく高台に向かい、海を見下ろした。
「うわぁ! 青……っ!」
あまりの絶景に、口から短い単語が飛び出した。
進学校に通ってるわりには、語彙力低めな第一声だったけど……この光景を見たら、誰だって似たような感想が出ると思うな。
リュックサックを開けてスマホを取り出し、1枚撮影する。