彦星さまは会いたくてたまらない




『彦星様、起きてください。
 朝ですよ』



『もう少しだけ寝かせて。
 織姫を抱きしめてるのが
 気持ちいいから』



『じゃあ、もう少しだけですよ』



『俺に甘いとこ、可愛い』



『ひゃっ! 可愛いなんて
 言わないでください』



『オマエの匂い、すっげー好き』



『ひゃひゃっ!
 私の匂いなんて
 かがないでください』



『幸せ過ぎて
 織姫を俺の腕の中から
 逃がしたくなくなるよ』



『彦星さまを独占してると
 私が牛さん達
 に嫉妬されちゃうんです。

 彦星さまは、牛さん達にも
 大人気なんですから』



『嫉妬してるのは
 織姫の方だろ?』

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