あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
「ほら、また泣く……」


「だって慶都さんが泣かせるから」


「惚れた女性を泣かせるなんて最低だな」


「そうですよ、最低です。そして……最高に素敵です」


慶都さんは、微笑みながら私のおでこにキスをした。


「彩葉を一生守るから。安心して俺についてきてくれ、雪都と一緒に」


その言葉は私の心を大きく震わせた。


「この人となら一生を共にできる」、胸の奥に宿った強い確信。


「慶都さんとなら、たとえ何が起こっても怖くない」


「彩葉と雪都に悲しい思いは絶対させない」


大好きな大好きな慶都さん。


今日は、あなたの横にいて、その美しい寝顔を見ながら眠りたい。


そして、明日の朝、目覚めた時にはちゃんとあなたにいてほしい……


これからは、いつだってあなたが隣にいてくれるんだって……そう実感したいから。


明日の結婚式、楽しみだね。


慶都さん、おやすみなさい。
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