絶対的恋愛境界線〜当て馬だってハピエン希望です!〜
◇ ◇ ◇ ◇
会社から出た二人は、ランチもやっている居酒屋に入る。半個室の席に案内され、それぞれ定食を頼むと改めて向き合った。
「今日は突然すみません……」
「ううん。どうしたの?」
信久は杏の顔を見ながら、自分の中の変化を確信した。やはり彼女は可愛い。でも前みたいなドキドキ感はなく、どちらかというと憧れに近いような想いに変わっていた。
「実は長崎さんにお伝えしたいことがあるんです」
彼の緊張した空気感を察し、杏も少し身構える。
「俺……ずっと長崎さんのことが可愛いなと思って、話したい、出来ればお近付きになりたい、そう思ってサークルに入ったんです。長崎さんのことが……たぶん好きでした」
杏は驚いたように目を見開いた。
「えっ……私のことが好きだったの?」
「はい」
「全然気付かなかった。しかも既に過去形?」
「あはは、そうなんです」
信久が答えると、杏は吹き出した。
「なんて答えたらいいのかわからないんだけどなぁ」
「いえ、何も言わなくていいです。今日お伝えしたのは、自分の気持ちにケリをつけるためなので」
その言葉で、杏は信久の言いたいことを察すると、ニヤニヤしながら彼を見つめ直す。
「……わかった。もう好きな人がいるってことね?」
信久は照れたように頷いた。
会社から出た二人は、ランチもやっている居酒屋に入る。半個室の席に案内され、それぞれ定食を頼むと改めて向き合った。
「今日は突然すみません……」
「ううん。どうしたの?」
信久は杏の顔を見ながら、自分の中の変化を確信した。やはり彼女は可愛い。でも前みたいなドキドキ感はなく、どちらかというと憧れに近いような想いに変わっていた。
「実は長崎さんにお伝えしたいことがあるんです」
彼の緊張した空気感を察し、杏も少し身構える。
「俺……ずっと長崎さんのことが可愛いなと思って、話したい、出来ればお近付きになりたい、そう思ってサークルに入ったんです。長崎さんのことが……たぶん好きでした」
杏は驚いたように目を見開いた。
「えっ……私のことが好きだったの?」
「はい」
「全然気付かなかった。しかも既に過去形?」
「あはは、そうなんです」
信久が答えると、杏は吹き出した。
「なんて答えたらいいのかわからないんだけどなぁ」
「いえ、何も言わなくていいです。今日お伝えしたのは、自分の気持ちにケリをつけるためなので」
その言葉で、杏は信久の言いたいことを察すると、ニヤニヤしながら彼を見つめ直す。
「……わかった。もう好きな人がいるってことね?」
信久は照れたように頷いた。