絶対的恋愛境界線〜当て馬だってハピエン希望です!〜
◇ ◇ ◇ ◇
電車の揺れが心地良かったのだろう。信久の方に寄りかかり、徳香は気持ち良さそうに寝息を立てている。
その寝顔をこっそり盗み見しながら、心臓が高鳴る。
友達以上に思っていないからこそ、俺に対してはこんなに無防備になるんだよなーー信久の最寄駅を通過し、間もなく徳香の最寄り駅に到着しようとしているが、信久はどうしていいのかわからず、困惑していた。
これは起こしていいんだよなーー起こさなければ通過してしまう。
意を決して彼女の肩に触れる。ブラウスに触れたつもりが、オフショルダーから露わになっていた肌に触れてしまい、信久は緊張のあまり固まった。
「徳香、駅に着くよ」
触れるのは諦め、声をかける。もぞもぞと体を揺らしながら徳香は目を覚ます。しかしすぐに電車が駅に到着し、寝ぼけ眼のまま信久に手を引かれ電車から降りる。
ちょっとかわいそうだけど仕方ない。信久は彼女をエスカレーターに乗せた。
改札を出てすぐに、ロータリーが広がる。徳香の手を取りタクシーの列に並んだ。
「徳香、ちゃんと住所言える?」
「うん、大丈夫」
「じゃあここからは一人で平気? とりあえず徳香を見送ってから、俺も帰るからさ」
そう言った時だった。
「信久、帰っちゃうの?」
「えっ……まぁ帰るけど……」
すると徳香の手が、信久のTシャツの裾を引っ張った。驚く信久だったが、彼女にじっと見つめられ、更にドキドキしてしまう。
「うちに来ない……?」
「あの……徳香さ、えっ……と、それって……」
「今日の反省会、まだしてない」
「……はっ?」
あぁ、そうか。反省会だ。俺は一体何を期待したのだろうーー信久は大きく息を吐いた。
電車の揺れが心地良かったのだろう。信久の方に寄りかかり、徳香は気持ち良さそうに寝息を立てている。
その寝顔をこっそり盗み見しながら、心臓が高鳴る。
友達以上に思っていないからこそ、俺に対してはこんなに無防備になるんだよなーー信久の最寄駅を通過し、間もなく徳香の最寄り駅に到着しようとしているが、信久はどうしていいのかわからず、困惑していた。
これは起こしていいんだよなーー起こさなければ通過してしまう。
意を決して彼女の肩に触れる。ブラウスに触れたつもりが、オフショルダーから露わになっていた肌に触れてしまい、信久は緊張のあまり固まった。
「徳香、駅に着くよ」
触れるのは諦め、声をかける。もぞもぞと体を揺らしながら徳香は目を覚ます。しかしすぐに電車が駅に到着し、寝ぼけ眼のまま信久に手を引かれ電車から降りる。
ちょっとかわいそうだけど仕方ない。信久は彼女をエスカレーターに乗せた。
改札を出てすぐに、ロータリーが広がる。徳香の手を取りタクシーの列に並んだ。
「徳香、ちゃんと住所言える?」
「うん、大丈夫」
「じゃあここからは一人で平気? とりあえず徳香を見送ってから、俺も帰るからさ」
そう言った時だった。
「信久、帰っちゃうの?」
「えっ……まぁ帰るけど……」
すると徳香の手が、信久のTシャツの裾を引っ張った。驚く信久だったが、彼女にじっと見つめられ、更にドキドキしてしまう。
「うちに来ない……?」
「あの……徳香さ、えっ……と、それって……」
「今日の反省会、まだしてない」
「……はっ?」
あぁ、そうか。反省会だ。俺は一体何を期待したのだろうーー信久は大きく息を吐いた。