絶対的恋愛境界線〜当て馬だってハピエン希望です!〜
「じゃあフラれたら?」
「松重さんの恋が実れば、リハビリ終了」
「信久もフラれたら?」
「それは、そうなった時に考えることで、今じゃないよ。まずは二人とも、自分の恋に決着つけなきゃね」
雪乃の言葉は妙に説得力があり、徳香は大きく頷いた。
「次はいつ松重さんと会うの?」
「えっと、明日」
「明日⁉︎」
「持ち帰った制作の準備を手伝ってくれるって言うから」
「……まさか徳香の家?」
キョトンとした顔で頷く徳香に対し、雪乃は呆れたように頭を押さえた。
「彼氏じゃないのに、家に入れたの?」
「でも友だちだし」
「肉食系の友だちだなんて、危ない気がするけど」
「だってキスは長崎さんとのためにとっておくって宣言されてるんだよ。何もないよ」
「……と、とにかく何かあったら連絡しなさい。わかった?」
「うん、わかった」
雪乃と話して、そろそろ自分の恋に決着をつける時が来たのかもしれないと悟る。
明日信久に相談してみようーー徳香はそう心に決めた。