秘密のベビーのはずが、溺甘パパになった御曹司に一途愛で包まれています
 まるで私の存在を確かめるように、何度も何度も輪郭をなぞられる。その間中額に耳朶にと際限なく口づけられていく。

「千香」

 耳を掠める吐息に煽られて、彼の体に回した腕に力がこもる。
 もう一度深い口づけをしている間に、大きな手がパジャマの中へ侵入してきた。
 驚いて、ピクリと体が跳ねる。けれど体が強張ったのは一瞬で、彼の手の温かさにすぐに馴染んでしまう。
 
「あぁ……」

 胸の先端に触れられて思わず甘い声が漏れると、大雅は嬉しそうな顔をした。
 口づけを施しながら、私が身につけていたものはどんどん脱がされていく。
 露わになった胸元をつぶさに見つめられ、すぐさま腕で覆ったが、「隠さないで」と優しくどけられてしまった。

「やっとまた、千香に触れられる」

 うわ言のようにそうつぶやいた大雅は、そっと私を押し倒すと優しい手つきで胸に触れた。

「あっ、んん……」

「千香、気持ちいい?」

 そんなの、私の反応でわかっているはずだ。
 顔を覗き込みながら聞かれて、潤んだ瞳で見つめ返しながらコクコクとうなずき返す。

「やばい。めちゃくちゃかわいい」

 言い終わるや否や、再び口づけられる。
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