秘密のベビーのはずが、溺甘パパになった御曹司に一途愛で包まれています
 今度はいくつかの写真を見せられる。
 直筆と思われる手紙にネクタイや財布。疎い私にはよくわからないが、一緒に写っている紙袋や箱を見る限り、どうやらブランド物のようだ。

「これは、一体……」

「すべて、佐々木梨香から俺宛に送られてきたものだよ」

「え?」

 これではまるで、大雅に貢いでいるみたいだ。

「対面で届けられたものは、その場で受け取りを拒否している。でも、郵便受けに入れられていたものはそれができない。差出人が不明で仕方なく開封したものもあるけど、やっぱり佐々木梨香からで、証拠としてすべて写真に収めてある」

 さらに画面をスライドさせていく中で、女性ものの下着を見つけて絶句する。

「なっ」

「これはさすがにうすら寒くなったし、吐き気がしたよ」

 苦々しい表情になる大雅に、梨香の妹として申し訳なくなる。
 彼女は一体どういうつもりなのか。精神的に幼い人だとは感じていたが、これはもうその次元を超えている。

「知り合いの警察官を通して、当然これらの行動も伝えてあった。まあ、それだけですぐに警察が動いてくれるわけではないけど、実績を残すのは重要だから。そのおかげで勧告まで持っていけた。千香の家族だと躊躇していては、本当に大切なものを守れなくなるから」

 もしかして、出かけに見せた彼の過保護すぎるとも感じた態度は、梨香のストーカー行為が影響しているかもしれない。
 そういえば、このマンションもセキュリティーを重視したと話していた。
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