秘密のベビーのはずが、溺甘パパになった御曹司に一途愛で包まれています
「梨香がなあ、どうしても君と一緒になりたいと言うんだよ」
「なっ」
瞬時に身を乗り出した私を、再び大雅が制する。
父は弱り切った表情をしてみせているが、自分の主張を押し通そうという気が見え隠れしている。
「あり得ないですね」
きっぱりと否定する大雅に、父はなおも言葉を重ねた。
「そもそも、梨香と千香は一卵性の双子なんだ。見た目が変わらないのなら、梨香と再婚してもかまわんだろう。あの子は母親に似て、かわいらしい子だ」
梨香が母に似ているのは、外見だけでなく性格だろう。自由奔放で我慢ができない、大人になり切れなかったところが。
あのふたりが双子の姉妹だと言った方がよっぽどそっくりだと、心の中で非難する。
それに、見た目が変わらないというのなら、どうして私たち姉妹を同じように扱ってこなかったのかと、幼い日の苦しみがよみがえってくる。
決して、梨香がされてきたように甘やかしてほしかったわけじゃない。でも、私だって実の両親から愛してもらいたかったし、家族として認めてほしかった。
今となってはそれを望む気はないが、幼い日の自分があまりにも惨めで、悔しさに唇を噛みしめる。
「なっ」
瞬時に身を乗り出した私を、再び大雅が制する。
父は弱り切った表情をしてみせているが、自分の主張を押し通そうという気が見え隠れしている。
「あり得ないですね」
きっぱりと否定する大雅に、父はなおも言葉を重ねた。
「そもそも、梨香と千香は一卵性の双子なんだ。見た目が変わらないのなら、梨香と再婚してもかまわんだろう。あの子は母親に似て、かわいらしい子だ」
梨香が母に似ているのは、外見だけでなく性格だろう。自由奔放で我慢ができない、大人になり切れなかったところが。
あのふたりが双子の姉妹だと言った方がよっぽどそっくりだと、心の中で非難する。
それに、見た目が変わらないというのなら、どうして私たち姉妹を同じように扱ってこなかったのかと、幼い日の苦しみがよみがえってくる。
決して、梨香がされてきたように甘やかしてほしかったわけじゃない。でも、私だって実の両親から愛してもらいたかったし、家族として認めてほしかった。
今となってはそれを望む気はないが、幼い日の自分があまりにも惨めで、悔しさに唇を噛みしめる。