秘密のベビーのはずが、溺甘パパになった御曹司に一途愛で包まれています
「千香、そろそろお昼にしようか」
いろいろと思い出しながら渡米に向けて部屋の片付けをしていると、大雅が覗きに来た。
まだ真新しいこのマンションについては、彼の弟が購入を考えているそうだが、今のところどうなるかは未定だ。もしかすると、幸せな報告が近いのかもしれないと想像して、そうなることを密かに願っている。
休日の今日は、大雅が食事の用意をすると申し出てくれた。時計に視線を向ければ、もうまもなく正午になるところだ。
「そうだね」
大雅に続いてテーブルに着くと、並べられた料理に自然と笑みが浮かぶ。
「かわいい」
今日彼が作ってくれたのは、オムライスだった。
卵には、ケチャップでそれぞれに合わせた絵が描かれている。
私の分にはハートで、陽太のものには車という凝りようだ。それに気づいた陽太も、「車!」と大はしゃぎしている。
離乳食は卒業した陽太だが、まだまだ大人よりは薄味でと、彼の食事に使われるケチャップは大雅がわざわざ用意したお子様向けのものものだ。その心遣いにもまた、父親としての大雅の愛情を感じる。
「ねえ、千香。俺の分は千香が描いてよ」
「なにがいいの?」
簡単なものにしてねとお願いしながら、彼のお皿を受け取る。
「じゃあ、唇で!」
なんていうリクエストだ!と苦笑しながら、絵心のない自分でも描けそうなものでよかったと早速ケチャップを手にした。
「はい、描けた!」
多少の歪みは許してくれるだろう。嬉しそうな顔をしている大雅に、お皿を返す。
「ん、ありがとう」
受け取ろうと大雅が身を乗り出してきたそのとき、完全に気を抜いていた私に不意打ちの口づけをした。
「ちょっ」
陽太に見られたかもと視線を向ければ、すっかりオムライスに夢中になっていたようでほっとする。
いろいろと思い出しながら渡米に向けて部屋の片付けをしていると、大雅が覗きに来た。
まだ真新しいこのマンションについては、彼の弟が購入を考えているそうだが、今のところどうなるかは未定だ。もしかすると、幸せな報告が近いのかもしれないと想像して、そうなることを密かに願っている。
休日の今日は、大雅が食事の用意をすると申し出てくれた。時計に視線を向ければ、もうまもなく正午になるところだ。
「そうだね」
大雅に続いてテーブルに着くと、並べられた料理に自然と笑みが浮かぶ。
「かわいい」
今日彼が作ってくれたのは、オムライスだった。
卵には、ケチャップでそれぞれに合わせた絵が描かれている。
私の分にはハートで、陽太のものには車という凝りようだ。それに気づいた陽太も、「車!」と大はしゃぎしている。
離乳食は卒業した陽太だが、まだまだ大人よりは薄味でと、彼の食事に使われるケチャップは大雅がわざわざ用意したお子様向けのものものだ。その心遣いにもまた、父親としての大雅の愛情を感じる。
「ねえ、千香。俺の分は千香が描いてよ」
「なにがいいの?」
簡単なものにしてねとお願いしながら、彼のお皿を受け取る。
「じゃあ、唇で!」
なんていうリクエストだ!と苦笑しながら、絵心のない自分でも描けそうなものでよかったと早速ケチャップを手にした。
「はい、描けた!」
多少の歪みは許してくれるだろう。嬉しそうな顔をしている大雅に、お皿を返す。
「ん、ありがとう」
受け取ろうと大雅が身を乗り出してきたそのとき、完全に気を抜いていた私に不意打ちの口づけをした。
「ちょっ」
陽太に見られたかもと視線を向ければ、すっかりオムライスに夢中になっていたようでほっとする。