S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
私は慌てて腕を振って、如月さんの手を離そうとする。
「あ、ごめ……」
焦ったように如月さんの手が離れて、私はほっと息を吐く。
だけど、如月さんは続けた。
「ごめん、少しだけでいいんだ、話しを聞いてくれ」
「な、なんですか……?」
(仕事の話しだろうか……)
私は如月さんの方をじっと見る。
まだ如月さんにつかまれた左手がひりひりしている。先ほど手を掴まれたことを思い出すと、心臓も何故か、バクバクと音を立てていた。
そう思っていると、如月さんは私の方をまっすぐ向き、口を開いた。
「俺はお前が好きだ。七瀬が男に免疫ないのは分かってる。付き合ったら、絶対大事にする。お前のペースでゆっくり進めるから。だから、付き合ってくれないか?」