S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
北条部長は私をまっすぐ見ると、
「七瀬さんは2年目だね」
「はい」
私は頷いてから、北条部長をまっすぐ見返す。
そして意を決して息を吸った。
「実は、北条部長には、最終面接で一度お会いしました」
「あぁ、よく覚えているよ。あの時には、すでに次の人事部長になるかもしれないって話は出ていてね、役員でもないのに最終面接に駆り出されたんだ」
驚いて、思わず北条部長を見る。
最終面接と言えど、新入社員が数百人規模の北条グループだからこそ、覚えていないと思った。とともに、少し心がとげとげとする。
私はまっすぐ頭を下げると、
「その節は……ありがとうございました」
「キミの採用は満場一致だったからね」
と言われて、私は眉を寄せたまま頭を上げる。
(やっぱり……)