S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~

 そして食事が終わるころに、部長が立ち上がった。

「いろはさん」

 一瞬何を言われたのか分からなかったけど、自分の名前だと言うことが分かって、私は混乱して、ふぁいっ、と変な声で返事をしてしまった。

 すると、くすりと少し笑った部長は、私の横までやってくる。

「これから二人でここの庭を散歩してきたいと思っているのですが……よろしいですか?」

 そしてその声に、二人の祖父が、あぁもちろんだ、と勝手に了承してしまった。

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