S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~

 それから三堂さんは、彼が迎えに来て一緒に帰って行った。その彼にどこか見覚えがあったのだけど、どこで見たのか思い出せないまま、如月さんが次はタクシーを止め、私をタクシーに乗せると自分も隣に座る。

「家、どこ?」
「南町です」
「じゃ、お前んちからだな。すみません、南町のほうへ」
「駅前のコンビニのところでお願いします」

 家を知られるわけにいかない。何かの拍子に、要さんと同じ場所ってばれてはいけないし。
 たしか、人事資料は、裏から手を回して祖父の家のままにしてもらっているはずだ。

 だから、マンション近くの駅前のコンビニで下ろしてもらうことにした。

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