裏切りの果てに~ただあなたと胸を焦がすような恋がしたかった~
『そうだよ。祥子が戻ってくるわけないのに、ほんの少しでも期待した俺がバカだった。でも、もしお前が不倫なんてダメだって気づいてくれれば…俺もちゃんとしようと思ってた』


ちゃんとって、そんなこと…言わないでよ。


あなただって紗弓さんと何度もしたんだから、ズルいよ。


でも…


そうだよね…


私は寛也さんみたいなイケメンに本気で愛される程魅力的じゃない。


化粧やヘアメイク、洋服、オシャレすることも特に努力してたわけじゃないし。


仕事と家事を頑張って、ただ毎日を生きていただけ。


そんな私が、胸を焦がすような恋愛がしたいなんて欲張ったから…


だから、バチが当たったの?


いつも側にいて、精神面でも経済面でも支えてくれた圭輔を、私はいつしか「つまらない男」だと思ってしまってた。


自分のバカな欲のせいで…


身の程知らずもいいとこだ。


恥ずかしくて死ぬほどみっともないよ。
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