裏切りの果てに~ただあなたと胸を焦がすような恋がしたかった~
圭輔が最後のチャンスをくれたのに、私はまだ寛也さんを求め続けた。


そして、その代償として、私は大切な人を…失った。


もう、ここで…全部終わりだ。


『…圭輔。私と離婚して…』


何も考えられないくせに、ポツリと口から出た言葉。


私はそれに逆らうつもりはない。


『…ああ、そうだな。俺、祥子といたらダメになりそうだからな。誰にも渡したくないって、ずっとお前を束縛してしまいそうだし。お互い自由になろうか』


私は無気力に小さくうなづいた。


『…病院も辞めます。ご迷惑おかけします、すみません…』


もう、この人達には絶対に会いたくなかった。


私の人生を狂わせた、ううん、私が自分から狂わされるようにしたんだ。


やっぱり、自分自身の責任なんだよね。


『寛也、祥子さん病院辞めるんだって。もう二度と会えなくなっちゃうよ~そしたら祥子さんとは出来なくなっちゃうけどいいの?』
< 54 / 56 >

この作品をシェア

pagetop